A Case with a Diagnosis of Omental Hemorrhage before Surgery

Autor: Terukazu Yokoyama, Kunitoshi Aita, Hidefumi Yagi, Takemasa Midorikawa, Katsumi Makita, Michio Sakamoto, Yasuro Fujiwara, Masahiko Ookubo
Rok vydání: 2009
Předmět:
Zdroj: The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 42:1466-1471
ISSN: 1348-9372
0386-9768
DOI: 10.5833/jjgs.42.1466
Popis: 症例は61歳の男性で,平成19年3月,腹部全体の痛みと腹部膨満を主訴に当院受診.血液検査でHb 9.5 g/dlと貧血を認め,腹部超音波検査および腹部CTで腹腔内貯留液を認め,腹腔内出血を疑った.腹部造影CT(CT angio)を行ったところ,左上腹部大網上に腫瘤性病変と動脈相にて左胃大網動脈と連続する血管から造影剤の漏出がみられ,左側大網出血と診断した.全身状態が安定していたため経過を見ていたが,その2時間後,血圧の低下傾向,Hb 8.7 g/dlと低下,腹部超音波検査で腹腔内貯留液が増量していたため,緊急手術を施行した.術前診断同様,左側大網動脈からの動脈性出血を確認,大網部分切除術を行い止血した.本邦での特発性大網出血,大網血腫の論文報告は17例,うち術前診断がなされた症例は5例,疑診2例であり,本例のごとく術前CT angioにより出血部位を確認しえた症例はこれまで報告されていない.
Databáze: OpenAIRE