Studies on seroconversion from HBeAg to anti-HBe in asymptomatic HBV carrier children

Autor: Mariko Okaniwa, Takako Fujimoto, Yoshie Takazawa, Akira Matsui, Hiroaki Okamoto
Rok vydání: 1986
Předmět:
Zdroj: Kanzo. 27:6-14
ISSN: 1881-3593
0451-4203
DOI: 10.2957/kanzo.27.6
Popis: 無処置で6カ月以上経過観察し家族調査を施行しえた小児の無症候性HBVキャリア36例について,経時的にHBe投原・抗体,肝機能を検索した.観察開始時HBe抗原陽性の29例中19例はHBe抗原が持続し,10例はHBe抗原が消失し,このうち9例においてHBe抗体へのseroconversionを認めた.当初よりHBe抗体陽性の5例ではその後もHBe抗体が持続した.36例中16例(44.4%)に肝機能異常が認められたが,HBe抗原持続陽性例の肝機能異常(19例中5例)は一過性で軽度であった.HBe抗原からHBe抗体へのseroconversionに際して,12例中11例が肝機能異常(8例はS-GPT 200単位以上)を示したが,HBe抗体出現後は安定正常化した.小児期の年間seroconversion率は5.3%と算定され,成人例での報告とほぼ同率であったが,男女差は認められなかった.家族内HBVキャリアの観察では,seroconversionの起こし易さに関係する背景因子として遺伝的体質的因子が重要であると考えられた.
Databáze: OpenAIRE