A case of symptomatic rathke's cleft cyst

Autor: M. Karasuno, Kiyomi Nonaka, Kazunori Nishi, Takao Satou, Eizi Kadota
Rok vydání: 1992
Předmět:
Zdroj: The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 31:485-488
ISSN: 1882-7233
0387-1193
DOI: 10.5795/jjscc.31.485
Popis: 術中に採取した嚢胞内容物の塗沫標本がトルコ鞍内に発生した症候性ラトケ裂嚢胞の診断に有用であった1例を経験したので報告する.患者は42歳, 女性で前頭部痛, 不眠, 右眼霧視を主訴に入院.頭部MRIにてトルコ鞍内に約15mmの円形腫瘤を認め, しだいに増大してきたため腫瘍摘出術を行った.術中の凍結迅速標本では提出された検体が微小で, 切片上嚢胞壁がでていなかったため診断が困難であった.同時に提出された嚢胞内容物の塗抹標本では, 異型性のない円柱上皮細胞が散在性あるいは平面的な細胞集団としてみられ, 散在性に出現している細胞の中には明瞭な繊毛をもつ細胞が認められラトケ裂嚢胞と診断した.また, 背景には無) 構造物質が散見された.Mucicarmine, PAS, Alcian-blue (pH2.5およびpH1.0) の染色では背景の無構造物質および繊毛を持つ細胞の一部に陽性を示した。病理組織学的にはその後の永久標本にて嚢胞壁に沿って円柱および繊毛円柱上皮が認められラトケ裂嚢胞と確信された。術中迅速病理診断が困難であった本症例は, 塗抹標本で繊毛上皮細胞と粘液染色陽性細胞が証明され細胞診断が有用であった.
Databáze: OpenAIRE